錆びた鉄と、そこを通る光を主題にした2回目です。
第2回のテーマは「錆と光」です。港の鉄の施設が、時間とともに失っていく色と、そこに差し込む光を主題にしました。会場は旧税関倉庫と、使われなくなった荷役用クレーンの足元に拡がる緑地です。
参加作家は24組、うち海外が11組でした。錆びたドラム缶を切り抜いた提灯のような作品や、鉄骨の窓枠に色ガラスをはめた作品が、倉庫の暗がりに並びました。朝の光で床に斑点ができる作品は、写真に撮る人が行列をつくりました。
来場者は約7万1,000人。第1回の約1.7倍です。会期中、ノルウェーから招いた2人の作家が、地元の鉄工所で作品を一部つくり直しました。この経験から、制作を現地でやり直す「滞在制作」が、芸術祭の基本になりました。
ディレクターのイングリッド・ヴァルネスは、オスロのキュレーターです。建物の光を測るために、会期前の1年間に4回、時間帯を変えて倉庫を訪れたそうです。
会場の拡大も、この回の特徴です。倉庫の外に、荷役用クレーンの足元の緑地を初めて使いました。この緑地は、のちのD会場(みなと緑地)の前身にあたります。屋外作品に必要な条件を、この回で学びました。
運営面では、ボランティアが約100名に増加。会期中の台風で2日間休場しましたが、再開後の来場は例年より多くなりました。この経験をきっかけに、荒天時の判断基準を文章にまとめる習慣が生まれました。第7回で公開している台風時の開場判断も、この文章が土台になっています。協賛企業は24社に増え、地元の印刷所は会場図の印刷を請け負いました。

