地図と方位を主題にした5回目です。会場が6か所に増えました。
第5回のテーマは「ほどける地図」。地図が描く境界や道が、時間とともに変わっていく様子を扱いました。6つの会場が初めてそろい、A〜Fの現在の構成の基礎ができた回です。
参加作家は36組、うち海外が17組でした。古いセーターの糸をほどいて地図の形に編んだ作品、方位磁針200個を床に敷き詰めて渦をつくった作品などが並びました。D会場のみなと緑地が初めて会場になり、屋外作品が充実しました。
来場者は約15万8,000人。第3回の約1.4倍で、感染症の影響が薄れた初めての年でもあります。会期の最終週末は、1日で約9,000人が入場しました。
ディレクターの長谷浦 志帆は、地図の歴史を研究してきた大学の研究者です。会期前に、宵浜市の古地図7点を借りて展示室に並べ、市民に地図の違いを見比べてもらう企画を行いました。
運営体制は、実行委員会事務局の常勤職員が初めて5名になりました。ボランティアは約180名、通訳や手話の対応も整いました。D会場の整備では、市の公園課と協力し、芝生の養生と電源の確保を会期前に終えています。
課題として残ったのは、会場間の移動です。C会場まで徒歩では遠く、路線バスだけでは本数が足りませんでした。この指摘を受けて、第6回から巡回バスの運行が始まっています。もう一つの課題は夜の過ごし方でした。閉場が18時のため、仕事帰りに来られないという声が多く、これが夜間開場の検討につながりました。作品の搬入にも、予定より3日多くかかりました。

