
車いすのまま奥まで入れる、木造平屋の診療所
安曇野市|木造(大断面集成材)|2025年10月
医療・福祉施設

大町市の2ユニットのグループホーム。どの廊下の突き当たりにも庭が見えるよう、建物をV字に折り、迷わず歩ける平屋にしました。
木造平屋・2ユニット(各ユニット9室)
全居室から庭が見える配置
廊下の突き当たりに庭へ出る戸
スプリンクラーを全館に設置
認知症の入居者が、廊下で迷わないようにしたい。居室から庭が見え、季節の変化を感じられること。夜間の少ない職員でも見守りやすい配置にしたい。
建物をV字に折り、ふたつの廊下の突き当たりを、どちらも庭に面した食堂にしました。居室は廊下の片側に並べ、中庭側の窓から庭が見えます。職員室を折れ曲がりの角に置き、両方の廊下が見渡せます。
グループホームの設計で、最初に考えたのは廊下です。長い廊下は、突き当たりが分かりにくいと、入居者の不安のもとになります。建物をV字に折り、ふたつの廊下の突き当たりを、どちらも庭に面した食堂にしました。歩いていくと必ず明るい場所に出る。この単純さが、迷いにくさにつながります。
職員室は、V字の折れ曲がりの角に置きました。ここに座ると、ふたつの廊下の奥までが見渡せます。夜間は職員が少なくなるため、見回りの歩数を減らす配置が必要でした。居室は廊下の片側に並べ、庭側の大きな窓から自然光が入ります。
木造の平屋で、延床は468.2㎡(141.6坪)、敷地は1,650.0㎡。居室は18室で、9室ずつの2ユニットです。スプリンクラーは全館に設置し、消防との事前協議は着工前の2024年4月に済ませました。工期は2024年6月から2025年5月まで。工事費は1億5,000万円台(外構を含む)でした。
開所の1か月後、職員と一緒に建物を歩き、気づいた点を一覧にしました。出てきたのは、夜間の廊下の照明の色と明るさ、食堂の椅子の高さ、庭へ出る戸の重さなどです。照明は暖かい色の弱い光に取り替え、戸は軽い引き戸に交換しました。細かい調整を、竣工後も2回に分けて続けています。
敷地やお住まいを見せていただくところから始めます。建築予定地、時期、予算の目安を書いていただければ、担当が現地の確認の日取りをご連絡します。
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