巨大な錨に張った弦を、造船所跡の中で演奏します。会期中に4回上演します。
楊は、重さ約300kgの鉄の錨に、弦を18本張った楽器を使います。錨は宵浜の廃船から譲り受けたものです。演奏は、造船所跡の赤煉瓦の工場棟の中で行われます。
弦を弓でこすると、錨が長い低音を出します。音は煉瓦の壁と鉄骨の天井に反射して、10秒以上残ります。楊は音が消える前に次の音を重ね、約40分かけて空間全体を一つの楽器に変えていく。観客は立つ場所を自由に変えて聞けます。
楊はもともと台湾の港湾労働者の子で、船の汽笛に似た音を探し続けてきました。今回の上演は、会期中に4回です。日程は「プログラム」のページで確認できます。演奏のないときも、錨は工場棟に置かれ、触れずに鑑賞できます。
上演のない時間は、錨の周りに床の目印が置かれ、触れずに近づけます。表面の錆は、音が出るたびに微かに震えて、粉のように落ちます。上演後の床に積もった粉も、作品の一部です。粉の量は、会期の最後にスタッフが秤で量って記録します。
