海辺の芝生に立つ7本の鏡の柱。立つ場所で映る空の色が変わります。
海辺の芝生に、高さ3.6mの鏡面ステンレスの円柱が7本立っています。円柱は直径60cm、間隔は約11m。北から南へゆるい弧を描き、防波堤に沿って並びます。
円柱は周囲を細く引き伸ばして映します。同じ時刻でも、1本目には雲が、4本目には海が、7本目には建物の屋根が多く映ります。7本を順に歩けば、同じ空が七つの形に分かれて見えてくるでしょう。夕方は西日を反射して、芝生に細い光の帯が走ります。
イバニェスは、チリの太平洋沿いの町で育ちました。港に出入りする船の汽笛を聞いて育った経験から、「遠くのものを手前に引き寄せる形」を探してきたと言います。円柱の表面は、触れると指紋が付いてしまいます。スタッフが毎朝磨いても、午後には手の跡がいくつも残るほどです。その跡も、作品の一部として見てください。
会期中、毎日17時ごろに西日が7本すべてに当たります。そのとき芝生には、7本の影と7本の光が交互に並びます。足元の目印の石に立てば、光の帯が体を横切る。
